ひのき屋が伝統芸能になる日。

『湯倉の杜』での奉納ライブが終わった。一年に一度、湯倉神社の重たい賽銭箱をよけ、境内をステージにライブをしてしまうという、なんともありがたい(バチあたりな?)ライブなのだ。そしてこのロケーションがなんとも言えずいい!

ひのき屋がこのイベントで演奏させてもらうようになってかれこれ6-7年経つ。毎年毎年同じように演奏していると、近所の子どもたちがひのき屋を楽しみに来てくれるようになったりする。当然ながら小学生だった子は中学生になり、中学生だった子は高校生になり、そのうちお母さんになって子どもを連れて来る子も出てくるのだろう。現にひのき屋のライブにはそういうお客さんが続々と増えている。

昨日ふと思ったことがある。このイベントでは毎年ひのき屋の前に『浦安の舞』という伝統的な舞の演舞がある。そして今年は初めて『松前神楽』も披露された。こんなことを言うととってもおこがましいのだが、もしかすると毎年ここに足を運んでくれる子どもたちの目には『ひのき屋』が『浦安の舞』や『松前神楽』と同じように映っているかもしれない。彼らの中にはひのき屋が『伝統芸能』として根付いているかもしれない、と思ったのだ。いや、ホントに、実におこがましい話だ。

ひのき屋の音楽は普段からテレビで流れてるわけでもなく、CDで聴いているなんて子もそれほど多いとは思えない。でも、だからこそ生でしか聴く機会はなく、だからこそ伝統芸能のように心と身体に記憶されるのではないだろうか。

何度も言うが、ひのき屋が伝統芸能だなんて、ホントにおこがましく、失礼極まりない話だ。だけどこの先、そこを目指して行くというのもまんざら悪くないな、なんてことをちょっと本気で思ったりする。

ま、なんだかんだ言っても、やっぱり売れたいけどね。

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